想元紳市ブログ

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『好奇心は猫を殺す』

お気に入りの胡軍主演、2005年の映画がやっとDVD化。

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中国内陸の都市、重慶。
茶色く濁った水の流れる長江沿いに立ち並ぶ、近代的な高層ビル群の風景は、どこか虚しい作り物めいた感じがする。
舞台は、リッチな高層マンションのペントハウスだ。

妻子ある男と若い女の不倫。
中国版『危険な情事』かと思うと、中盤を過ぎる頃からどんどん別の展開を見せる。
主役は、夫と愛人から、妻とマンションの警備員の方へと移っていく。

もっとも、妻と警備員は、映画の最初から、それぞれなにやら不気味な雰囲気を漂わせている。
妻は、何かというと薔薇について書いた百科事典の記述を音読し、暗唱している。小さな子供を寝かしつけながら、そして夫とのセックスの最中にも……。
警備員が、どんなに緊迫した状況でも一枚一枚、舐めるようにお札を数える様子も異様だ。

終盤、この二人は奇妙な心の通わせ方をする。
共に満たされない屈折した感情をもてあましている者同志。
はっきりと描写されてはいないが、警備員は不能ではないかと思われるシーンがある。そして、妻も不感症だったとしたら……。

妻を演じたカリーナ・ラウは、まさしく女優らしい女優だと思う。
どの映画においても、画面にいるだけで、独特のオーラを放つ華やかな存在感がある。

胡軍は、今回、ひたすら弱い男だ。
子供のように嗚咽するシーンには、ファンであるだけに、少々ビビった。
マッチョで兄貴のイメージが強いが、実は、さりげない陰や憂いのある繊細な感情表現に、彼の魅力があるのは確かだが。
ブリーフ一枚の裸体もさらすが、個人的にはもう少し頑張って鍛えてほしいところだ。

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