想元紳市ブログ

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北京同志『北京故事 藍宇』

映画『藍宇~情熱の嵐~』の原作が本書。

中国で匿名のネット小説として発表され、のちに台湾で書籍化、それが香港で映画化された。

天安門事件を挟む、二人の男の10年に渡るラブストーリーである。

小説は、ハントンの視線から、より繊細な感情の流れが綴られるだけに、読み終わったあとの感動は、むしろ映画より濃い。
また、映画で描かれた10年の、その前後数年を知ることもできる。

映画は、当然多少の省略や改変が行われているが、ストーリーそのものにズレはなく、二人の感情もほぼ忠実だ。
キャストの二人も、原作のイメージを裏切っていない。

あとがきに、原作者も映画化作品をとても気に入っていると書いてあった。

小説では、ラン・ユーの精神的な強さ、その反面、ハントンのどうしようもない弱さや繊細さが、より生々しい形で感じられるかもしれない。

特に、感動的なのが、ラストの数ページだ。
ハントンの神への祈りの言葉には思わず号泣してしまう。

原作を先に読んだ人は、このラストが映画にはないことを残念に思うらしい。

この映画が好きな人は、絶対原作も読むべきである。
今、大事な人がいる人は、相手のことがさらに愛おしく感じられるにちがいない。


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