想元紳市ブログ

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『にっぽん巡礼~あなたの心に響く場所~』

日本各地の「心に響く場所」を、視聴者の手紙や有名人の話をもとに紹介する番組である。

昨年放送されたもの、また今年2日に放送されたものから、印象に残ったエピソードをいくつか――。

羽田空港の敷地のすぐ脇に1本の巨木、ニレの木がぽつんと立っている。
空港建設のため、強制退去させられる前に、一人の住人が住んでいた証として、自宅の庭から持ってきて植えたものだった。
植えているとき、進駐軍のアメリカ兵に脅かされて、拳銃で撃たれたそうになった。
現在96歳を迎えたその方が、再びニレの木と対面する。
「いろいろあったけど、空港が立派になってよかったと思います」とは、なんとも重い言葉だ。

東京、明治神宮の広大な森は、実は人工の森林である。
明治維新の頃は、武士の屋敷跡だったが、全国から樹木を寄贈してもらい、6年かけて植林した。
それから90年。
150年後、つまりあと60年で、人間が手を加えなくても育つ本物の自然の森になるよう意図されている。

落語家の桂福団治さんにとって特別な場所は天橋立。
8歳の次男を急性白血病で亡くした。
息子の初七日の日にもお笑いの仕事をしなければならない自分の定め。
立ち直れず酒でボロボロになっていたときに、知人に紹介された場所だった。
荒れ狂う巨大な龍が、菩薩に諭されて、大人しく横たわった姿だという天橋立。
またそれはあの世とこの世を結ぶ橋であるという言い伝えを聞いて、今の荒れた自分を思い、また対岸で息子が手をふって待っているような気持ちになって救われたという。
それ以降、毎年8月に天橋立を訪れて、息子の供養をするようになった。
お盆の夜、息子の名を書いた灯篭を海に流す。まるで息子と一緒に花火を見ているような姿に胸がつまる。

「にっぽんには、こころがかえる場所がある」というのがこの番組のキャッチフレーズである。
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