想元紳市ブログ

2017年10月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2017年12月
TOPスポンサー広告 ≫ 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』TOP映画 ≫ 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | Comments(-) | Trackbacks(-)

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

第二次世界大戦中、絶対に不可能と言われたドイツ軍のエニグマ暗号を解読した数学者、アラン・チューリング。
彼の半生を描いた実話の映画化である。
演じたのはベネディクト・カンバーバッチ。

「時として、誰も想像しないような人物が、想像できない偉業を成し遂げる」

劇中何度も出てくるこの言葉通り、人付き合いが下手で偏屈な一介の学者が、見事に暗号を解読する大がかりな機械を開発する苦難が、もちろん物語の柱ではある。
が、その偉業自体は、映画のおもて面に過ぎない。

物語は三つの時間を平行して描く。

一つは、戦後数年たった1951年、自宅に泥棒が入り、刑事の取り調べを受けるチューリング。
泥棒の正体が判明したことと、チューリングの経歴に謎があることに刑事の一人が気づいたからだ。

そして、1939年から大戦中、文字通り、極秘チームのリーダーとしてエニグマ解読に情熱を燃やすチューリング。

三つめは、1927年、寄宿学校に通う若き日々。
既にこの頃から周囲と孤立しており、たった一人の親友、クリストファーを通して暗号解読の面白さを知る。

三つの時間が交互に流れる中で、彼の人間像が次第に浮かび上がってくる。
チューリングはクリストファーに親友以上の恋心を抱いていた。つまり、同性愛者だったのだ。

そして、それと関係するある事実が、エニグマをなんとしても解読しようという情熱の源になっていたことが明らかになる。

当時の英国において、同性愛は違法である。
後にチューリングは有罪となり、強制的に薬物療法を受けながら一年後、41歳で自ら命を絶つに至る。

やっと、彼が名誉回復するのは2013年。
エリザベス女王による死後恩赦を待たねばならない。

エニグマ解読も、戦略上の理由から、英国政府によって50年以上も機密扱いだった、という史実もさることながら、解読機械そのものが、現在のコンピューターの礎となったとは、全く知らなかった。

Imitation-Game_convert_20160123090019.jpg

物語の終盤、解読チームの一員で、良き理解者でもあった女性ジョーンに、失意のチューリングが言う。

「君はすべて手に入れたね。仕事も夫も、普通の暮らしも」

それに対してジョーンが答える。

「あなたが普通でないから、世界がこんなに素晴らしい」

頭脳明晰な女性ジョーンを演じたキーラ・ナイトレイの演技が光った。

 

スポンサーサイト

Comment


Comment Form













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。