想元紳市ブログ

2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
TOPその他 ≫ 『あまちゃん』

『あまちゃん』

大人気の朝ドラ『あまちゃん』。

折り返し地点を過ぎ、東京編もここ数週間、様々な秘密が解き明かされて、いよいよ波乱の展開だ。
今朝はついに鈴鹿ひろ美と春子がご対面。

脚本、宮藤官九郎のフェティシズム、おそらく80年代のアイドルやTV番組・映画好きであることが密かに盛り込まれたストーリーは、いい意味で朝ドラらしさを失い、一味違う面白さをもたらした。

舞台の台詞回しのようなシーンは、ドラマというよりコントに見え、ときに、あざとさを感じることもある。
しかし、おそらく宮藤の長所であり欠点でもある、テンポのいい会話の応酬劇は、15分という短い時間に見事にはまり、独特のユーモアを生んでいることは確か。

そして、なんといっても過去と現在の絶妙なカットバックは、このドラマの肝である。
夏と春子とアキの、三人の女の生き方が時間を飛び越えて影響し合う。
過去と現在は繋がっているという当たり前のことが、15分の中で鮮やかに描かれる。

ドラマが成功した、最大の理由の一つが、キャスティングにあることは言うまでもない。
とりわけ、アイドルを描く物語を支える二本の大黒柱に、小泉今日子と薬師丸ひろ子という、当時の歌謡界と映画界を代表する、本物の二大カリスマアイドルを配置したこと。
それぞれが北三陸と東京でしっかりとアキのそばに寄り添っていることは、なぜか不思議と安心感を感じさせる。

残すところあと二ヶ月。

奈落のGMTが華々しくデビューできるのか、アキが見事にアイドルになるのかは、正直どうでもいい。
やがて、東北を襲う大震災。
そのとき、北三陸の美しい海岸や町の人々のハチャメチャだが幸せな日常が、一瞬であっけなく破壊されてしまうことを、我々は知っている。

軽やかに紡いできた物語が、悲劇をどのように描き、アキはじめ周囲の人々がどうやって受け止め、乗り越えていくのか、自分の興味は、今やそのことに尽きる。

 
スポンサーサイト

Comment


Comment Form













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL