想元紳市ブログ

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『カーネーション』

朝ドラ『カーネーション』にかなりハマっている自分。
ここ何年かの日本のドラマの中でも出色の出来だと思う。

昨日は尾野真千子演じる糸子の最後の日であり、実質的な最終回と言っていい程の盛り上がりを見せた。
また、糸子の母千代の死を、夫、善作との幻のふれあいで示唆したシーンのせつなさといったら。

魅力的な登場人物、達者な俳優陣、渡辺あやの脚本の素晴らしさはもちろんのこと、何と言っても、ドラマの面白さは、昭和のよき時代が見事に生きていることにある。

親と子の関係、家の中における祖母の存在感、隣近所の人たちとの交流など、現代日本、とりわけ東京など大都会の生活の中ではとっくに失われてしまったものを、このドラマに、はっきりと見い出すことができるのだ。

また、サイドストーリーとして、安岡美容室の家族が、自分には気になってしようがない。
それは、濱田マリ演じた玉枝の激しい生涯に代表される、当時の日本の暗の部分である。

玉枝は、息子二人を戦争で奪われたことによって生きる気力を失い、しばらく寝たきりの歳月を送る。
振り返ることをやめ、前だけ向いて生きていこうと決心することで、やっと立ち直ったかに見えるが、決して理不尽な形で子供に先立たれた虚しさが消えたわけではない。
老いて、死の床に伏せってなお、このようなことを呟くのである。

息子たちは戦争で酷い目にあわされて死んだのだと思っていたが、そうではないかもしれない。もしかして、酷いことをしたのは息子たちの方で、そのことで苦しんで死んだのかもしれない……と。

次週からは、夏木マリに糸子役をバトンタッチ。

今のお気に入りキャラは、六角精児演じる従業員の恵さん。
昌ちゃんと結婚すればいいのに、という声も聞かれるが、恵さんはゲイだからそれは無理な話である。


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