想元紳市ブログ

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『泣きながら生きて』

新宿バルト9で特別に上映されている『泣きながら生きて』。

フジテレビで2006年に放送され、大反響を巻き起こしたTVドキュメンタリー。
諸事情から再放送が叶わず、一人の大学生の尽力でついに映画館で上映されるに至ったのだ。

1989年、日本語を学ぶため来日した一人の中国人男性、丁尚彪。
借金返済と医者になる娘の学費を仕送りするため、その後15年の間、不法滞在しながら日本で働き続けた彼と家族の物語である。

上海に残された妻と娘。
やがて、娘は医学を学ぶためニューヨークに渡り、3人はバラバラになる。

15年の間、それぞれ会うことができたのは、たった2度だけ。
渡米する娘がトランジットのため東京に立ち寄ったのが父娘8年ぶりの再会。
その後、娘に会うため渡米する妻が、やはりトランジットのため東京に立ち寄ったのが夫婦13年ぶりの再会だ。
別れはいつも成田駅のホーム。
なぜなら、不法滞在の彼は空港駅まで行くことができない。

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最初は、民放らしいベタな演出が鼻につくが、途中から涙が止まらない。
違法である上、彼が自分で選んだ道だから、と厳しい感想を持つ人がいるのは当然。
それでも、経済的理由で、家族が離れ離れになるのは、理屈抜きに悲しい。

娘が無事医者になるメドがたち、彼がついに日本を立つところでドキュメンタリーは終わる。

機内で、彼が流した涙はなんだったのか?
不法滞在からの強制送還であり、もう二度と日本には戻れない。
様々な思いのこめられた涙の重みを想像することは難しい。

新宿バルト9では来週金曜まで、その後、年末から年始にかけて全国の数か所で限定的に公開されるよう。
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