想元紳市ブログ

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『ブルーバレンタイン』

現在上映中の『ブルーバレンタイン』。

新しい恋愛映画の傑作が誕生した。

一つの愛の誕生から終焉までの数年間を、現在と過去を交差させながら、リアルに生々しく追っていく。

主演は、『きみに読む物語』のライアン・ゴズリングと『ブロークバック・マウンテン』ミッシェル・ウィリアムズ。

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若いディーンとシンディが出会う。
恋愛初期のときめきや不安、激しい情熱から、結婚を経て、やがて年月とともに訪れる倦怠や失望、二人の心が次第に離れていき、どうしようもない出口に向かって突き進んでいく軌跡。

恋愛をしたことのある者なら、必ず心のどこかに痛みと共感を覚える、ごく普通の二人の数年間である。

とりわけ心を揺さぶられるのが、二人の愛が成就する瞬間とその終焉が見事に重なるラストシーン。
行き場のないせつなさに圧倒され、涙が抑えることができなかった。

そして、続くエンドクレジットの素晴らしさ。

それまでの生々しい映像から一転、打ち上げ花火をオーバーラップさせ、二人の年月を切り取ったスナップ写真の数々がスクリーンいっぱいに拡がる。

花火は、「儚さ」や「一瞬の輝き」の象徴であろうか。
それでもなお、狂おしいまでに、愛することの意味を肯定的に捉えようする強い思いのこもったこの映像を、決して忘れることはないだろう。

シンディが、両親の不幸な結婚を見てたえず抱き続けた、「やがては消える愛に意味はあるのか」という問いに対する答えが、まさにここにある。

「君は、いつも傷つけてはいけない人を傷つけてしまう」と、ウクレレを弾きながら、ディーンがシンディに聞かせる素朴な歌声が、せつなく心に残る。

 
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