想元紳市ブログ

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『帰郷』

30年ぶりに観たアメリカの反戦映画『帰郷』。

主演はジェーン・フォンダ、ジョン・ボイト、ブルース・ダーン。
ここで言う帰郷とは、ベトナムの戦線から本国アメリカに帰還することを意味する。

貞淑な妻サリーは、夫ボブがベトナムに派兵され、一人残されたことから、負傷兵が収容された病院でボランティアとして働くことを決める。
病院での日々、そして下半身不随のルークとの出会いが、サリーを変えていく。

戦争の醜さを知り、自由と自立の意味、さらにお互いの存在を尊重しあう愛の形に気づくのだ。

一方、自暴自棄になっていたルークも、サリーとの出会いで、現実と向き合う勇気と生きる力を取り戻す。

お互いの存在が、お互いを変えていくことの素晴らしさ。
恋愛の本質は、まさにこのことに尽きるのではないか、とも思える。

三人は三様に変化を遂げていくのだが、見ていて辛いのは夫ボブである。

自信に満ち、保守的で、正義感と愛国心の強かった男が、ベトナムから戻ると豹変している。
ついには、自ら死を選ばざるを得ないところまで追いつめられてしまうのだが、妻の裏切りは単なるきっかけにすぎない。
ベトナムでの過酷な体験が、彼の人生哲学や価値観を根こそぎ崩壊させてしまったのだ。

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映画は、はっきりとした結末を描かないまま幕を閉じるが、それが暗示するかのように、この後、アメリカは何年もベトナム戦争の終わりのない後遺症に苦しむことになる。


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