想元紳市ブログ

2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
TOP映画 ≫ 『愛と追憶の日々』

『愛と追憶の日々』

何度も観ているのに、また先日のTV放送を観てしまった。
いつも同じシーンで笑い、同じシーンで涙してしまう。
改めて名作だと思った。

オーロラとエマは、一風変わった親子だ。
まるで母と娘が逆転したような関係。
ときに姉妹のように、ときに親友のように、反発し喧嘩しあいながらも、深く愛し合っている。
隣人の元宇宙飛行士ギャレットとオーロラの恋、頼りない教師であるフラップとエマの結婚、やがて3人の子供をもうけたエマに深刻な病が見つかる。

Shirley+MacLaine+-+Terms+of+Endearment+blog+46_convert_20160124123035.png

なんといっても、個々のキャラクターの魅力につきる。

気が強く皮肉屋、プライドも高く、それでいて愛情溢れるかわいい未亡人オーロラ。
彼女を演じきったシャーリー・マクレーンには、文句のつけようがないのでは。
デブラ・ウィンガー、ジャック・ニコルソンの演技も、彼らの代表作のひとつに値するだろう。

今回、改めて感じたことがある。
J・L・ブルックス監督の、人間に対する温かな眼差しの裏側に見え隠れする、残酷なほどの冷徹さだ。

例えば、フラップという男の徹底したダメ男ぶり、エマの長男の冷め切った態度、親友パッツィーの自己中心ぶり。

どんな愚か者や問題児にも一抹の救いが与えられていいものだが、彼らには容赦なく、最後まで人間の負の部分を背負わせ続ける。
弱さや愚かさをも含めて、人を愛することが大切だということなのか。

だが、そんなネガティブな彼らがいるからこそ、一旦は破局しながら、看病で憔悴したオーロラをわざわざ遠方から励ましにやってくるギャレットの心優しさが胸を打つ。

本作はアカデミー作品賞を受賞したばかりか、主演女優に二人、助演男優に二人ずつノミネートされ、マクレーンとニコルソンがそれぞれ受賞した。
マクレーンの受賞スピーチが素晴らしいので、You Tubeで一見を勧めたい。

ちなみに、本作のその後を描いた『夕べの星』という続編があるが、こちらはわざわざ観る必要はないと思う。

 
スポンサーサイト

Comment


Comment Form













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL