想元紳市ブログ

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桐野夏生『対論集 発火点』

桐野夏生は、『OUT』『柔らかな頬』『グロテスク』など、一頃は好んで読んだのだが、ここ最近はあまり手にしていない。

熱烈な読者というわけではなかったが、この『対論集』は、相手が、松浦理英子、林真理子、小池真理子、柳美里、坂東眞砂子とくれば、読まずにはいられない。

人気の女性作家同士の対談は、さすがに読み応え十分だ。

林真理子との対談では、何気に話がかみ合わず、さりげなく火花が散る。

桐野「一度伺いたかったんだけど、林さんて偽悪的なの? それとも露悪的なの?」
林「私、下世話な話、大好きなんですよね。桐野さん、若いとき女の人とピーチクパーチクするタイプじゃなかったんじゃないですか。くだらないこと喋る人たちが近くにいなかったとか」

また、小池真理子とは好みの男性像を論じ合う。
俳優のハーベイ・カイテルがセクシーだということで二人は一致する。

桐野「胴体が太いのがよかったですね。腕をまわしても届かないくらい」
小池「手と手が届かない。で、(ピアノ・レッスンの)相手役の女優のホリー・ハンターがとてもか細い。あの華奢な指の上に彼のガシッとした指が重なるシーンなんて、本当にたまらなかった」

「情けない男がいい」
「余裕をなくしている男は、本当に色っぽい」
「LEONなんか読んで、意味もなくやたらカッコつけているのは、本当にカッコ悪い」

メディアでちやほやされている美やカッコよさの基準を、容赦なくぶった切って爽快だ。

さすが、このレベルの大人の女性になると男を見る目も独特で、そして確かである。


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