想元紳市ブログ

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『プレシャス』

主人公のプレシャスは、16歳の黒人女性。
父親によるレイプで二人の子持ち、生活保護を受け、母親からは虐待され、読み書きもできない、という社会の底辺に生きている。

おまけに肥満で、全てが受け身。
スターになって脚光を浴びている自分を妄想することで、現実から逃避するのが癖である。

そんなプレシャスが、女性教師ブルーと出会い、次第に自立する意志と力を育んでいく。

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製作にオプラ・ウィンフリー、脇役でマライア・キャリーやレニー・クラヴィッツが出演していることからもわかる通り、ストーリーの力強さに賛同した有名人のサポートを得て、完成した映画だ。

とくに、地味なソーシャルワーカーを演じたマライアが好演。
また圧倒的な母親像を残したモニークは、全米で有名なコメディアンらしい。

物語は、プレシャスのモノローグを中心に展開する。

「人を照らす光を持つ人。そんな人もトンネルに迷いこんだら、頼れるのは自分の光だけ。しかし、トンネルを抜け出るとその人の光はまた回りを照らす」

プレシャスにとって、教師ブルーはそんな存在。

しかし、ブルー自身も、様々な苦難を乗り越えてきた女性なのだ。
レズビアンで、そのために今も母親とは疎遠のまま。
ブルーは、実際、同じような教師をしていたという原作者の分身である。

文字が読めないと自閉するプレシャスを励まして、ブルーが言う。

"Push Yourself!"

原作のタイトルは”PUSH”。
自らを一歩前に押し出す物語である。

プレシャスが好んで身につけるオレンジ色のスカーフは、自らの内にある勇気や自信、プライドを象徴するものだろう。

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