想元紳市ブログ

2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
TOPその他 ≫ 『没後20年 向田邦子が秘めたもの』

『没後20年 向田邦子が秘めたもの』

2001年に放映されたドキュメンタリー『没後20年 向田邦子が秘めたもの』の再放送を観た。

生涯独身を続け、1981年に飛行機事故で亡くなった向田には、実は秘められた恋があったというもの。

没後20年、妹の和子が、遺品として発見された数通の恋文と相手の男性の日記をはじめて公開。
『向田邦子の恋文』として出版された。

番組では、男性が急死するまでの10年あまりと、その数年後に亡くなった父親との関係を、向田がその後のシナリオや小説に、いかに昇華させていったかを丁寧に解き明かし、見ごたえがあった。

家族や親友すら、二人の関係を知らなかった。
不倫だったからである。

妹の和子は、男性が亡くなった日だと思われる邦子の様子を鮮明に思い出す。

夜中、トイレに起きたら、部屋で引き出しに手をかけたまま、放心状態で床に座り込んで動かない、今まで見たことない姉の姿が見えた。大丈夫? とかそういうふうに声をかけられるのは、その人に余裕とか隙があるとき。本当に憔悴しきってる状態を見たときには、そっとしておいてあげるのが精いっぱいだった。今考えると、それが、彼の亡くなった夜だと思うと。

向田には若いころ撮影されたたくさんのポートレイト写真が残っていって、それまで謎とされていた。
どれも女優のように美しく、幸せに輝いた写真である。
それらは、カメラマンだった恋人が撮影したものだったことが、今回の公表でわかったという。

公表については、賛否両論があった。
しかし、欠けていたジグソーパズルの1ピースがこれで埋まったという向田ファンも多い。

『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』は子供ながら大好きなドラマだった。
晩年にも『阿修羅のごとく』という、日本のドラマ史に残る、傑作がある。

番組中、演出家の和田勉は、今も多くのドラマが制作されているが、向田邦子の脚本を超えるものはまだ出ていない、と断言していた。


スポンサーサイト

Comment


Comment Form













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL