想元紳市ブログ

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『マイレージ、マイライフ』

主人公、ライアンの仕事は、全米各地の企業から依頼を受け、リストラ社員に解雇通告をすること。
そのため、1年のほとんどを出張して過ごす。
空港が自分の家だといい、時々依頼を受けるセミナーでは「生きることは動くことだ」と説く。

彼の人生にとって最も大事なことは身軽でいること。
人とは深く関わらない。
そのため、結婚はせず、家具つきのコンドミニアムに気ままな一人暮らし。
飛行機のマイレージ、レンタカーやホテルのVIP顧客など、ステイタスこそが生きがいだ。

一見、嫌みなキャラクターもジョージ・クルーニーが演じると不思議な魅力がある。

そんなライアンが二人の女性と出会う。

一人は、ライアン同様、出張で全米を飛び回るキャリアウーマンのアレックス。
もう一人は、有名大学を卒業したばかりの新人部下、ナタリー。

経費節減で、出張を全廃する方策を会社に提案するナタリーに振り回される一方、アレックスとは真剣な恋に落ちる。

結局、ナタリーは、自分が面談した女性が自殺したことにショックを受けて会社を去る。
アレックスとの恋愛も成就せずに終わる。

しかし、二人の女性は、ライアンの人生哲学を根本から変えることになる。

人とのふれあいや愛することの意味。

失恋し、目に涙を溜めて茫然自失するライアンの姿は、人間味にあふれている。

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ラストシーンが印象的だ。

ナタリーの退社により、再び出張が復活したライアンは、空港の電光掲示板の前に立つ。
ところが、ライアンの目は、発着案内を知らせる無数の文字を見ているようで見てはいない。
持っていた愛用のキャリーバッグから手を離し、立ち尽くす。

「動き続けること」こそが、大事な人生訓だったライアンが、はじめて立ち止まった瞬間、映画は終わるのである。



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