想元紳市ブログ

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『恋するベーカリー』

『恋するベーカリー』とは、随分陳腐な邦題だが、原題”It's Complicated”も負けず劣らず安っぽい。
なんでも公開数週間前にやっと決まったタイトルだそうだ。

主人公は、メリル・ストリープ演じる、ベーカリーを営む離婚10年目の中年女性。
浮気相手と再婚した元夫からヨリを戻そうと言い寄られ、関係を持ってしまう。
同時に、やはり離婚の痛手を引きづる誠実な建築家の男に魅かれはじめる。

元夫にアレック・ボールドウィン、建築家にスティーブ・マーティン。

タイトルに反し、物語そのものは、落ち着いた大人のラブコメディーで楽しめた。

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単なるドタバタのコメディーではなく、たっぷり大人の情感が描かれ、そうしたシーンでは、ゆったりとしたせつない時間が流れる。

離婚による喪失から立ち直り、それを内側に抱えて生きている大人たち。

自宅に招いたデートをすっぽかされたメリル、決して泣いたり落ち込んだりせず、淡々と皿を片づけ、部屋の照明を消して歩くシーンがいい。

コメディー映画の彼女は、いつもやりすぎ感が息苦しくて、あまり好きではなかった。
ところが、本作では、自然体の演技が、『恋に落ちて』の頃の彼女を彷彿とさせる。

スティーブ・マーティンは、コメディーのセンスを抑え、物静かで繊細な男を好演。

「愛する女性に裏切られることには、もう二度と耐えられない」

デートで、女性にそう言ってしまう男である。

自己中心的で、子供のように無邪気だが憎めない元夫、アレック・ボールドウィンははまり役だ。
若い頃は、ハンサムで強靭な肉体がセクシーな役者だったが、今は見事なメタボ中年体型である。
全裸になって元妻を誘惑するシーンが笑える。


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