想元紳市ブログ

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『マリア・カラスの真実』

マリア・カラスの生涯を追ったドキュメンタリー映画『マリア・カラスの真実(カラス アッソルータ)』を観た。

2007年フランスの製作で、カラス自身の映像を中心にナレーションだけをかぶせた、オーソドックスな構成に好感がもてた。

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カラスがいかに偉大なソプラノ歌手であったかは、いまさら語るまでもない。
それよりも興味深いのは、彼女の生き様だ。

完璧主義ゆえにたくさんの反発と摩擦をうみ、金銭を無心する母親とは絶縁している。

古い演目を何度もやりたくないと劇場と対立し、声が出ないと言っては自ら降板した。
自分のやり方を貫いた強さは、当時、言うまでもなく我儘、傲慢、自己中心的だとして激しく批判された。

延々と孤独な戦いを繰り返し、決して楽な人生ではなかったはずだが、こうして生き抜いてしまえばそれは伝説と呼ばれる。
突出した者の宿命なのかもしれない。

彼女の人生を語る上でかかせないのが、大富豪オナシスとのロマンスだ。
恋愛においても、後ろを振り向かず、自分の信念を貫き通す生き方は変わることがなかった。

オナシスとの9年間。
不倫、長年連れ添った夫と離婚し、オペラからも引退、いよいと再婚に向けて動き出すと、オナシスは、元ファーストレディーのジャクリーヌと電撃的な結婚をしてしまう。

その後もカラスは、自殺未遂を起こしたり、往年の声を失いながらも舞台に立ち続けた。

ジャクリーヌと結婚したオナシス、実は互いの利害の絡んだ政略結婚だったというのが通説だ。
また、様々な女性と浮名を流したほか、バイセクシャルでもあったらしい。
しかし、本当に心から愛したのはカラスただ一人だった、とも。

カラスは、よくこう口にしていたそう。

「メロドラマのヒロインは、自ら死の床につくまで、愛する男性に寄り添う」

カラスは、オナシスの死後まもなく、パリのアパルトマンで53歳の若さで亡くなった。


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