想元紳市ブログ

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『ラストエンペラーの妻 婉容』

NHKのドキュメンタリー・シリーズ『華麗なる宮廷の妃たち』が好きで、昨シーズンから欠かさず観ている。

今回は、『ラストエンペラーの妻 婉容』。

清王朝最後の皇帝溥儀に16歳で嫁いだ婉容。
満州国皇后となるも、その崩壊とともに溥儀からも捨てられ、中国共産党軍に捕らえられたのち、アヘン中毒と孤独のうちに40歳で亡くなった。

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ベルトリッチの映画『ラストエンペラー』ではジョアン・チェンが熱演し、その悲劇的半生はよく覚えているが、この番組を見ると、映画ではまだ随分美化されていたことがわかる。

劇中、アヘン中毒になった婉容が公邸を追われる際、日本軍人に向かって唾を吐いて回るシーンが忘れられない。
車で運び出される彼女を、2階の溥儀がそっと見つめる様子からは、夫婦のせつない愛が溢れていたと記憶しているが、現実の二人の関係は完璧に終わっていたらしい。

溥儀が同性愛者だったというのは通説で、そのため、新婚当初から、満たされない夫婦生活を送っていた婉容。

皇后になってから、愛人を持ち、妊娠し、しかし、すぐに子供をなくしていたのではないかという説もある。
アヘンの量が増えたのもそのせいだったなど、所説があり、今も真偽はよくわかっていない。

今回興味深かったのは、ゲストの中村うさぎのコメントだ。
自らゲイと結婚している彼女が、婉容の気持ちを推測して語る言葉には説得力があった。

「たとえ一瞬でも、真に愛する人ができてその人の子供を身ごもったという事実があれば、この人の人生は救われたのではないか、と思ってあげたい」

元本は、番組のゲストでもあった入江曜子著『我が名はエリザベス』である。


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