想元紳市ブログ

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『イン・ハー・シューズ』『イル・ポスティーノ』 

TVで観た『イン・ハー・シューズ』は思いの他、いい映画だった。

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トニー・コレットとキャメロン・ディアスが姉妹、祖母がシャーリー・マクレーン。
タイトルやポスターは、軽いコメディータッチを連想させるが、それとはちょっと趣が違う。

まるで対照的で、気の合わない姉と妹。
ある日、男をめぐって大喧嘩。
その後、進歩的な祖母や回りの老人たちとの触れ合いが、二人を変えていく。

劇中、引用される、ふたつの詩が印象的だ。

病院で盲目の老教授から教わる、エリザベス・ビショップの”ONE ART”。
妹が姉の結婚式で朗読する、E・E・カミングスの”I CARRY YOUR HEART WITH ME”。

「失うことを学ぶのは難しくない」という”ONE ART”は、難読症を抱える妹に大きな影響を与えるのである。

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映画で描かれる詩というと、イタリア映画『イル・ポスティーノ』が忘れられない。

祖国を追われた詩人と島の郵便配達の交流の物語だ。
チリの実在の詩人パブロ・ネルーダがモデルである。

最初は知識も教養もなかった郵便配達。
詩人から詩を学ぶプロセスが、愛や挫折、人生を知る過程と重なっていく。

ネルーダによる、まさに『詩』という名の詩がエンディングに流れる。

「その時代 詩がやってきた
わたしを求めて
どこからやってきたのか
声でもなく言葉でもない
でも通りから聞こえてきた
激しい炎から……
独りに戻るときから
顔のないわたしに
詩が触れたのだ」

背景となる、イタリアの島の風景が実に美しい。

  
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