想元紳市ブログ

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『ピカソを捨てた花の女』

今日のNHK日曜美術館は『ピカソを捨てた花の女』。
ピカソが愛した数多くの女性の中で唯一、今も存命している女性画家、フランソワーズ・ジローのことだ。

88歳とは思えない美しい容姿と毅然とした語り口は、波乱に富んだ生涯を生き抜いてきた証だろう。

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40歳離れたピカソと出会い、二人の子をもうけるが、10年の関係の後、ピカソの元を去る決心をする。
「ピカソを完璧に理解したからだ」というのが理由。
ピカソは、自分の元を離れたら砂漠の生活が待っている、と引きとめるが彼女は意志を曲げなかった。

2年後、ジローが若い画家と恋に落ち、結婚したことを知ったピカソは、激しい嫉妬あらわに復讐を仕掛ける。二人の子供を理由に復縁を迫る。
ところが、ジローが離婚するやいなや、手のひらを返したようにピカソは別の女性と結婚してしまうのだ。

この絶望の期間に、ジローは自身の代表作をいくつか生み出した。

インタビューでこう答えている。

「ピカソが言った砂漠なんてものは全くなかった」

ピカソと別れて10年後、今度は、ジローが反撃する。
ピカソとの生活、プライベートを暴露した本を出版するのだ。
もちろんピカソはさまざまな手を使って妨害するが、世界中で出版されることになる。

ジロー以外の多くの女性が、ピカソの死後自殺したり、精神に異常をきたしたりして、人生を狂わせてしまう中、今も美しく生きているフランソワーズ・ジロー。

振りかえってみると、ジローと過ごした10年は、ピカソがもっとも穏やかだった時期にあたるそう。

ピカソが描いたジローの肖像画は、まるで植物のようなひ弱さを呈している。
しかし、実はジローこそが、ピカソを裏で支えていたのではないのか。
ジローのインタビューを聞き、今の毅然とした姿を見ると、そう思わざるをえない。
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