想元紳市ブログ

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『父子男色酒蔵』

電子書籍『父子男色酒蔵』を配信しました。

老舗の酒蔵を舞台に、屈強な男たちだけで行われる酒造りと跡継ぎをめぐる人間模様。やがて父と子の隠された秘密が明らかになり……。

『G-men 232号(2015年7月号)』掲載作『男の水』を改題加筆修正したものです。

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【あらすじ】
 滋賀の近江に蔵を構える「岡田酒造」は、江戸時代から続く厳格な伝統にならい、女人禁制の男衆だけで粛々と酒造りを続けている老舗の造り酒屋である。
 仕込みから初搾りまで半年以上に及ぶ、寝食一緒の共同生活で最も大事なのが杜氏や蔵人ら男たちの絆であり、そのためなら肉体の奉仕や繋がりは当たり前……。
 そんな岡田酒造である日、仕込みの真っ最中に一人の蔵人が里に帰らざるを得なくなるという事態が発生……。急きょ、現在の十一代目蔵元の一人息子であり、5年前に仲たがいして兵庫の灘にある「北灘酒造」で働いている跡取を連れ戻す決心をする。
 そのためには、北灘の屈強な男たちに己の肉体を差し出すという大きな代償が必要だった。



昔ながらの職人の世界は、実に官能的だと思います。

それぞれの仕事に不器用なまでに人生を捧げ、長年の鍛錬により一つの技を極めた男たち……。
そんな男たちが、ある時に垣間見せる「性」は、極上のエロティシズムではないでしょうか。

もともとは酒蔵の一年を追ったドキュメンタリーを観て興味を覚えたのがきっかけですが、関連書物を読み進めるうちにいろいろと妄想をかきたてられる事実を知りました。

例えば、女性の血を嫌うという昔の慣わしから、一画への立ち入りを密かに禁じ続けている酒蔵がいまだに存在しているらしいこと。
また、床もみと呼ばれる蒸した米をかきまぜる工程では、職人たちが半裸状態で作業するところも決して珍しくないようです。(本作に描いた褌ひとつというのは創作ですが、江戸時代あたりではごく普通だったのではないかと推測しています。)

そんなこともあり、本作は、G誌に発表した拙作の中で最もリサーチに時間を要した小説でもあります。

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父子男色酒蔵

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[想元ライブラリー] の【父子男色酒蔵】

■既刊分はこちら
『流刑の島』
『父と息子の裸祭』
『覗き・刺青の男』
『浪速親父の淫らな純情』
『黒潮―カツオ漁師の熱い夜』
『ゲイ官能小説短編集【男たちの旅】』
『失踪の森【前編】―捜査一課・田所警部の憂鬱―』
『失踪の森【後編】―捜査一課・田所警部の覚醒―』
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『失踪の森【後編】―捜査一課・田所警部の覚醒―』

前編に続き、『失踪の森【後編】―捜査一課・田所警部の覚醒―』を配信しました。

孤高の刑事の潜入捜査を描く官能ミステリーの完結編。山奥の寺で繰り広げられる狂乱と覚醒、そして悟り……。捜索が無事終了したかに見えたとき、驚愕の事実が判明する。

『G-men 230号(2015年5月号)』掲載作『失踪―警視庁捜査一課警部・田所雄作』を改題加筆修正したものです。

失踪の森3

【あらすじ】
 上司の一条警視から、失踪した代議士の子息・須藤高志の極秘捜索を命ぜられた警視庁捜査一課に属する孤高の警部・田所雄作。与えられた期間は3週間。九州山系の険しい山道を3日かけて進み、ようやく辿り着いた「男王寺」の別院「奥ノ院」は、住職である玄乗のもと、それぞれに謎めいた訳ありの男たちが集う修行の寺だった。
 全身刺青の極道、屈強な元レスラー、2人の若い僧、下働きをする熊のような男など……。
 夜毎に繰り広げられる肉欲の狂乱。やがて、雄作自身の心と体も否応なしに解き放たれていく。
 ついに見つけ出した高志が告白する、失踪の理由と秘密……。
 これで捜査が無事終了したと安堵し下山した雄作を、ある衝撃の事実が待っていた。



以前にも書いた通り、好きでよく観ている番組『新日本風土記』では、山や海を舞台にした各地の伝統的な祭りや儀式がたびたび紹介されます。

男性しか参加できないという排他的なものも少なくなく、また裸祭りなどに限らずとも、代々男たちの間で受け継がれる風習やしきたりには、たまらなく妄想をかきたてられます。

もちろん番組の中では男色や衆道との繋がりをあからさまに指摘しませんが、日本史における男色の位置づけを考えると、何らかの深い関係があるものも確かに存在しているでしょう。

一時、その類の著作を手当たり次第に読んだことがありました。

最も先駆的なものは岩田準一の著作でしょうか。江戸川乱歩や南方熊楠とも深い交流があり、そのあたりの裏の関係も気になるところです。

ちなみに、乱歩の『孤島の鬼』は岩田をモデルにした美青年が登場する男色小説であり、独特のエログロ風味が奇妙な味わいの異色作です。

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失踪の森【後編】―捜査一課・田所警部の覚醒―

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[想元ライブラリー] の【失踪の森【後編】―捜査一課・田所警部の覚醒―】

■既刊分はこちら
『流刑の島』
『父と息子の裸祭』
『覗き・刺青の男』
『浪速親父の淫らな純情』
『黒潮―カツオ漁師の熱い夜』
『ゲイ官能小説短編集【男たちの旅】』
『失踪の森【前編】―捜査一課・田所警部の憂鬱―』

『失踪の森【前編】―捜査一課・田所警部の憂鬱―』

電子書籍『失踪の森【前編】―捜査一課・田所警部の憂鬱―』を配信しました。

警視庁捜査一課の刑事・田所雄作に課せられた極秘指令は、失踪した政治家の子息を密かに奪還すること。身分を隠し潜入した先は、山奥にある女人禁制の寺だった……。前後編の2部作に分けた長編官能ミステリーです。

『G-men 229号(2015年4月号)』に掲載された『失踪―警視庁捜査一課警部・田所雄作』を改題加筆修正。
失踪の真相と田所自身の覚醒が描かれる『失踪の森【後編】―捜査一課・田所警部の覚醒―』は近日リリース。

失踪4

【あらすじ】
 ノンキャリアながらボクシングで鍛え上げた強靭な肉体と頭脳を合わせ持った、警視庁捜査一課の敏腕警部・田所雄作。ある日、上司の一条警視から極秘指令を言い渡される。それは、失踪した有名国会議員の息子を内密で捜索し、ひそかに家族のもとに連れ戻すこと……。
 新宿二丁目のバーで得た手がかりもとに、田所が潜入することになったのは、九州の山奥深くにひっそりたたずむ「男王寺」の別院「奥ノ院」。女人禁制を貫く、修験者のためだけの謎の寺だった。
 ふもとにある表玄関の「本院」では、いきなり住職の手による淫らな洗礼を受ける。そして「奥ノ院」に至るあまりに険しい山道を歩くうち、田所は、自身が封印してきた一人の部下との苦しい愛憎関係を思い出すのだった。



拙作第1作目『流刑の島』が、太平洋に浮かぶ女人禁制の島を舞台にしたものだったのに対し、次は山を舞台に書いてみようと考えたのがそもそものの発端です。

もともと寺社仏閣好きであり、さらには山岳信仰や修験道、もちろんゲイとして寺での男色や衆道といったものにも並々ならぬ興味がありました。

本作の展開はもちろんフィクションですが、明治後期まで女人禁制だった高野山、平成までそうだった出羽三山など有名どころを列挙するまでもなく、日本には至るところに舞台となったような山や寺が存在するのは周知の事実です。

いまだ頑なに女人禁制を守っている奈良の大峰山山上ヶ岳などは、いつか一度は行ってみたい場所のひとつ。

そんな個人的興味をふくらませ、一人の刑事が失踪者を奪還する目的で禁断の山に足を踏み入れる、という物語を創作しました。

諸事情あってG誌に掲載されたのは2015年に入ってからになりましたが、原稿そのものはその半年以上前に編集部に預けてあったものです。
最初は1本の長編でしたが、その間に編集部の意向で前後編に分けることになり、若干の手直しをしたのを記憶しています。

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失踪の森【前編】―捜査一課・田所警部の憂鬱―

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[想元ライブラリー] の【失踪の森【前編】―捜査一課・田所警部の憂鬱―】

■既刊分はこちら
『流刑の島』
『父と息子の裸祭』
『覗き・刺青の男』
『浪速親父の淫らな純情』
『黒潮―カツオ漁師の熱い夜』
『ゲイ官能小説短編集【男たちの旅】』

『ゲイ官能小説短編集【男たちの旅】』

電子書籍『ゲイ官能小説短編集【男たちの旅】』を配信しました。

淫らで、せつなく、ときに残酷な、男たちの旅……。
30代の男4人を主人公に、それぞれの特別な旅を描いた4つの短編。

収録作のうち、『RAIN』『高校教師の罪』『父の秘密』の3作は書き下ろし。
『真夏のライトバン』のみ、G-men222号(2014年9月号)掲載作『真夜中のひまわり』を改題加筆修正したものです。

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【各作品のあらすじ】
1.『RAIN』
札幌転勤により、遠距離恋愛になって3年。東京に暮らす恋人・英夫の度重なる浮気が発覚し、ついに深刻な話をするため羽田に向けて飛び立った慎二。30歳を過ぎてようやく目覚めた慎二にとって英夫は初めての男であり、劇的な出会いを思い出すと気持ちは揺れ動く。そんなおり、機内で、隣に座る男から露骨な挑発を受け……。
(13000字)

2.『高校教師の罪』
高校の同窓会に初めて出席するため、故郷へと向かう達郎。達郎が所属していたラグビー部の顧問だった恩師・藤堂が来賓として出席すると耳にしたからだった。達郎が今もひきずる15年前の記憶と罪とは……。
(12500字)

3.『父の秘密』
長距離トラックの運転手をしながら、男手ひとつで息子を育てた父。いつも男らしく、強く、無口で恐かった……。ようやく社会人となり、東京で一人暮らしをはじめた息子が、初めての親孝行のつもりで連れていった温泉宿で見たものは……。
(8000字)

4.『真夏のライトバン』
仕事に疲れきっていたエリートサラリーマンの洋介が偶然出会ったのは、花屋を営む純粋で無邪気な青年・健太。真夏の海へのドライブ、ライトバンの中で汗だくの交わり。干乾びていた生活が一気に潤って……。ところが、海外出張から戻った洋介が見つけたのは、閉店の貼り紙がされた空っぽの花屋だった。
(15000字)



短編とは言っても、G誌掲載時の基本が12000字前後でしたから、それぞれそれなりの文量があります。

G誌は、少なくとも携わったラスト2年を知る限り、執筆ページ数、もちろん内容に関しても、比較的自由だったと思います。自分の場合、どうしても長くなってしまいがち。そんな中で、『真夏のライトバン』(原題『真夜中のひまわり』)は最も短かった作品です。編集部からおおよそのテーマで依頼された、唯一の作品だったためです。

その他の3作は、どれも未完成だったものを、このたび、短編集形式にする上で改めて着手。

ちなみに、販売している電子書籍サイトの一つでは、表紙に入れた『高校教師の罪』の「高」の文字にぼかしが入っていました。どうやらNGワードのようです。

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ゲイ官能小説短編集【男たちの旅】

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[想元ライブラリー] の【ゲイ官能小説短編集【男たちの旅】】

■既刊分はこちら
『流刑の島』
『父と息子の裸祭』
『覗き・刺青の男』
『浪速親父の淫らな純情』
『黒潮―カツオ漁師の熱い夜』

『黒潮―カツオ漁師の熱い夜』

自著の電子書籍化第5弾、『黒潮―カツオ漁師の熱い夜』配信しました。

太平洋上で10か月を過ごすカツオ一本釣り漁船。荒れくれた男たちだけの船内で繰り広げられる淫らで熱い交わり……。そして一人の孤独な男が背負う過去とは。

G-men 240号(2016年3月号)掲載作を加筆修正。「海の男」シリーズ三部作の第3弾です。

黒潮2

【あらすじ】
友人の紹介で、調理長としてカツオ漁船に乗り込むことになった達也。前任者の病気による代理で3ヶ月限定という約束だった。
黒潮に乗って移動するカツオの群れを追いかけ、広大な太平洋上で過ごす過酷な日々。達也を待っていたのは、性欲を持て余した屈強な男たちだった。
そんな中、顔に深い傷跡がある、精悍な一人の男・健介。やがて達也は、健介が背負っている壮絶な過去に向き合うことになる。



以前、まさにカツオ釣り漁船とその漁師たちの日々を追いかけた番組が、シリーズで放送されていたことがありました。

高知のある一隻の船を中心に、10か月に渡る過酷な漁の様子、オフを自由に過ごす日常に密着。

船内でシャワーを浴びる親父、カプセルホテルより小さい個室に横たわりDVDを見ている男、自宅に戻り幼い我が子を風呂に入れてやる若パパの姿など、ゲイ的には垂涎もののお宝シーンも。狭苦しい船内からは、働く男たちの匂いがこちらまで漂ってくるようでした。

実際、男らはみな精悍で雄々しく、中にはかなり端整な男前もちらほら。

船内の様子や仕事ぶりは、この番組を主な資料に描写しており、「むさくるしい」ぐらいの男たちの汗や体臭が感じられるような空気感を意識した作品です。

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黒潮ーカツオ漁師の熱い夜

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[想元ライブラリー] の【『黒潮―カツオ漁師の熱い夜』】

■既刊分はこちら
『流刑の島』
『父と息子の裸祭』
『覗き・刺青の男』
『浪速親父の淫らな純情』